~みえるとか みえないとか~

今回は〚おすすめ絵本★ご紹介〛

 
啓文社 岡山本店で購入した一冊。
“ちがいをかんがえる”絵本をご紹介。

 

〚みえるとか みえないとか〛ご紹介

『みえるとか みえないとか』

ヨシタケシンスケ (著)
伊藤亜紗 (著)

出版社:アリス館


2018年7月発行のこの絵本
『目の見えない人は世界をどう見ているの』(光文社)をきっかけに、ヨシタケシンスケさんがストーリーを考え、伊藤亜紗さんに相談しながら作られたそうです。
 

裏表紙にはこう書かれています。

「うちゅうも ちきゅうも いっしょだな。」
「おなじところを さがしながら、ちがうところを
おたがいに おもしろがれば いいんだね。」

 

それではご紹介します。

 
ぼくは うちゅうひこうし。
いろんなほしの ちょうさをするのが、
ぼくの しごとだ。

 

宇宙船に乗ってどこかへ向かうひとりの男の子。
一体どこへ向かうのか、わくわくしますね。

 

このほしの ひとたちは、
うしろにも 目があるので
まえも うしろも いちどに みえるらしい。

 

どこかの星へ降り立った男の子は、
その星の宇宙人に出会います。

 

全身緑色で、身体は人間と同じ作りの様ですが
3つの目が飛び出したように付いています。

 

お互いの姿の違いに驚いた様子の男の子と宇宙人。

 

宇宙人1「え?!キミ、うしろがみえないの?」
宇宙人2「えー?!ふべんじゃない?かわいそう!」

 

宇宙人1「このひとは じぶんのせなかが みられないんだね…」
宇宙人2「かわいそうだから せなかのはなしは しないであげようね」

 

男の子「いや、ぼくはべつに これがふつうだから…」

 

宇宙人1「すごーい!ちゃんとあるいてる!」
宇宙人2「みんな よけてあげてー!」

 

「みえかた」が ちがうだけなのに
みんな すごく きをつかってくれて、
ヘンなきもちだった。

 

いろいろしらべていると、
うまれつき「うしろの目だけ みえない」って ひとがいた。

 

ぼくと おなじだから、すごく はなしが もりあがった。
じぶんと おなじだとおもうと、
やっぱり なんていうか あんしんする。

 

うしろの目だけが見えない宇宙人「いいなぁー、ちきゅう。ぼくはここだと「めずらしい」けど、ちきゅうではうしろがみえないのが「あたりまえ」なんでしょ?」

 

3つ目があって、360度見えることがこの星では「あたりまえ」
2つ目があって、前方だけ見えることが人間の「あたりまえ」

 

この星の宇宙人たちからすれば、2つしか目がなくて前方しか見えない事が不便に思え「めずらしい」のです。

 

うまれつき「うしろの目だけ みえない」宇宙人は、2つしか目が見えません。
もともと2つだけの目の人間も「めずらしい」から、その宇宙人とは意気投合したようです。

 

ああ、たしかに。
いままでいろんなほしに
いろんな「あたりまえ」があったなぁ……

 

あしのながーいひとの星では、階段の幅が大きいのが「あたりまえ」
空を飛べるひとの星では、飛んで移動するのが「あたりまえ」
体がやわらかーいひとの星では、筒状の道が「あたりまえ」

それぞれいろんな宇宙人とその星での「あたりまえ」の特徴をイラストで紹介してあります。

 

どのほしでも「めずらしいからだ」に なってしまう ぼくは、
いろいろと やりにくかった。

 

「うまれつき ぜんぶの目がみえない」っていう ひともいた。

 

そのひとの せかいの かんじかたは、
ぼくと ずいぶん ちがっていた。

 

たとえばね…

目が見えない人の世界はどう見えているのか、ヨシタケシンスケさんが宇宙人をモデルに表現してくれています。

一体どんな風に感じて、どんな風に過ごしているのか…

 

続きは絵本でお楽しみください。

『みえるとか みえないとか』の感想

この絵本に出てくるのは、「ぼく」以外みんな宇宙人です。

宇宙人を想像した時、やはり人間とは体の作りが違うと「あたりまえ」に想像するのではないでしょうか?
そう思っているから、人間と違うところがあっても「あたりまえ」と捉えることが出来るでしょう。

 

ですが、「同じ星のひと」がみんなと違っていたら?
この絵本で表現されているように「めずらしい」になってしまいませんか?
そんな「違いを考える絵本」です。

 

地球以外の他の星に、姿・形の違う宇宙人がいたとして、姿・形が違うから、行動や物の作りが違っているのは「あたりまえ」だとしても、同じ星にいるから、同じ様に目が見える事が「あたりまえ」なのでしょうか?
わたしたち人間が暮らしている地球だけでなく、どの星でも「あたりまえ」も「めずらしい」もやはり存在するのではないかということを、他の星を調査して出会った宇宙人を通して、その「違い」や「あたりまえ」や「めずらしい」について考えを導いてくれます。

 

「めずらしい」とされる、もともと目が見えない人たちはどんな風に感じて、どんな生活しているのか?どんな風に判断しているのか?をイラストで表現してくれていて、わかりやすかったです。
もともと目が見えない人は、「目」以外で判断する要素を持っていて、それを感じることで上手く生活しています。見えないことが「あたりまえ」の人たちにとっては、この生活スタイルが「あたりまえ」なのです。
目が見える人の「あたりまえ」と、目が見えない人の「あたりまえ」は違うということです。

 

もともと目が見えないひとは、もともとそうして生活しているので、この絵本の中で、3つ目が見えることが「あたりまえ」の星のひとに「めずらしい」とされ、不便だと言われた男の子が”「みえかた」が ちがうだけなのに みんな すごく きをつかってくれて、ヘンなきもちだった”と言っているように、そう感じることもあるのかもしれませんね。

 

目が見える事が「あたりまえ」で、見えない事が「めずらしい」とされる考えや、世の中の在り方を変えていけば、いろんな「めずらしい」が「あたりまえ」になっていくのかもしれませんね。

『みえるとか みえないとか』は「違い」や「あたりまえ」や「めずらしい」の考え方、捉え方を宇宙人を通して柔らかく伝えてくれる絵本です。

ぜひ読んでみてください。


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なまえ:はるかぜ12歳女の子*4歳男の子の母
母になってから、こどもに学ぶ人生。
大変な事もあるけれど、毎日が宝物♪
子育ても、自分も大切に…栄養を。
★素敵な本が見つかりますように★

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