~ちいさなたまねぎさん~

今回は〚おすすめ絵本★ご紹介〛

 

 

2019年になりましたね。

みなさん今年の目標はもう立てられましたか?

 

本屋さんTRIPでは、今年もみなさまに本の楽しさや本に関連するイベントを共有出来るよう取り組んでいきたいと思っております。

 

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

それでは絵本の紹介に移りたいと思います。

 

舞台は、ごく普通の家庭の台所。

ここで事件が始まります。

 

普段、台所にあるものたちの絆を感じる絵本をご紹介。

 

〚ちいさなたまねぎさん〛ご紹介

『ちいさなたまねぎさん』


せな けいこ (著)
出版社:金の星社


著者のせなけいこさんは東京生まれ、『いやだいやだの絵本』でサンケイ児童出版文化賞受賞。『あーん あーんの絵本』など数々のロングセラー絵本を生み出している絵本作家です。活動分野は、絵本ばかりではなく紙芝居、装丁、挿絵など広範囲におよびます。

 

1977年に発行されたこちらの絵本『ちいさなたまねぎさん』も長く読まれ続けている作品です。

身近なものからお話を
 子ども達は、スーパーマンや、仮面ナントカのあばれまわる冒険ものや、昔話や、いろんな珍しいお話が大好きです。でも又、身近なもの―――いつも使っている道具、台所でおなじみの野菜たちなどが登場するお話は、大変親しみを覚えて喜びます。
 ふだん見慣れている物も、一度、空想という魔法の杖がふれると、たちまちすばらしい世界があらわれます。(中略)
 舞台は、ごく普通の家庭の台所。ここで事件がはじまります。(せなけいこ)

わたしたちが日常を過ごす中で欠かせない台所。その台所で繰り広げられていた野菜や食器などの友情物語を御覧ください。

それではご紹介します。


だいどころで じゃがいもさんが ないています。
「あーん いたいよー
ねずみに かじられちゃったよー
あーん あーん」

 

その言葉通り、頭をかじられている様子のじゃがいもさんが涙をポロポロと流し、ひとりで泣いています。

 

「まあ かわいそうに。

こんなに かたい じゃがいもさんを

かじるなんて、

あたしも かじられちゃうわ

こわいわ。

なんて ひどい ねずみでしょう。」

にんじんさんが

まっかになって おこりました。

 

 

「なくんじゃないよ よしよし」

たまねぎさんが なぐさめました。

 

泣いているじゃがいもさんの元に、心配そうな顔をして走って駆けつけるにんじんさんとたまねぎさん。

 

「こんど ねずみが やってきたら

みんなで やっつけよう」

 

怒った顔をしてそう言っているのは、お玉にフライ返し、フライパン。

 

「ぼくが たなから

とびおりて つかまえてやる」

 

こちらも怒った顔でそう言っている、水色のやかん。

その後ろにいるコップやお皿も怒っている様子。

 

「これを ほうたいに しなさい」

 

優しい顔でそう言っているのは、キャベツさん。

自分の葉っぱを一枚、じゃがいもさんの頭に乗せてあげています。

 

「きゃべつさん ありがとう」

 

「はやく よくなるように」

「ぐっすり おやすみなさい」

 

そう言って、茶色いカゴに、きゃべつの包帯を巻いたじゃがいもさんを寝かせる、にんじんさんとたまねぎさん。

 

 

すると…

真っ暗な背景の戸棚の後ろから、ねずみがひょっこり顔を出しています!

さあ、このあとどんな展開になっていくのでしょうか!?
じゃがいもさんの敵討ちを約束した野菜や食器や道具たちによる逆襲です!
続きは絵本でお楽しみください。

『ちいさなたまねぎさん』の感想

冒頭でも紹介しましたが、せなけいこさんが書かれているように、「子どもは身近なもの」の絵本が大好きですよね。日常で目にするもの、親しみのあるものが擬人化して動き出し、喋りだす。そういった空想の世界が大好きです。

 

今回の絵本の舞台は台所、登場したのは野菜、道具、食器たち。対するは一匹のねずみ。じゃがいもさんがかじられたことに怒っている道具や食器たち。優しく接する野菜たち。じゃがいもさんが愛されていることが伝わってきます。台所で共に過ごす中で生まれた愛情なのでしょう。そういった部分は共同生活の中で自然と作り出されるものなのだと、ふんわりと感じさせてくれますね。

 

一方、ねずみは一匹です。息子はこの絵本を読み終わったあとに「ねずみさんかわいそう」と言いました。「でも、じゃがいもさんをかじったのはねずみさんだよ?」と言いましたが、「ねずみさんはみんなにいじめられてかわいそう」とやっぱり変わりませんでした。
なるほど。じゃがいもさんの味方はたくさんいたけど、ねずみは一匹。悪いことをしたのはねずみだがら、「野菜・道具・食器たちはじゃがいもさんの敵をうった」「ねずみは罰を受けた」というお話なのですが、大勢対一匹という状況は「かわいそう」と解釈することもできるかもしれませんね。
この絵本を読んでどう感じるかは、それぞれ違うのかもしれません。それが絵本の良いところですね。

 

ちなみに子どものお気に入りの場面は、たまねぎさんがねずみに頭をかじられて「たまねぎさんが やられちゃう」と目を覆っているにんじんさんが真っ青になってしまうところ。この色の変化に衝撃を受けたようで、「にんじんさん、色変わったなあ」と、楽しそうに何度も言っていました。
ぜひ読んでみてください。

なまえ:はるかぜ12歳女の子*4歳男の子の母
母になってから、こどもに学ぶ人生。
大変な事もあるけれど、毎日が宝物♪
子育ても、自分も大切に…栄養を。
★素敵な本が見つかりますように★

コメントする