【第4回】「つなぐ人」未来屋書店岡山店~櫻井恭子店長インタビュー記

【第4回】岡山店ならではの楽しみがいっぱい!

 

未来屋岡山の店内を見て回って感じるのは、「斬新さ」だ。

「本屋さんなんだから、本が売ってあるものだよねっ」

という概念を簡単に打ち壊してくれる。

とある本棚を見ていたら、琉球ガラスのカップが現れた。

なんと、岡山では未来屋岡山でしか手に入らない代物だという。

売れ筋の本のコーナーの近くには、バランスバイクが並んでいる。

飾りかと思ったら売り物らしい。

バランスバイクとは、小さい子が乗る三輪車に似た乗り物で、櫻井恭子店長が趣味で仕入れたらしい。

コロリスというバランスバイクを販売しているお店と連携して、販売しているそうだ。

コロリスは地域のお店で、未来屋岡山は地域活性化にも一役買っている。

ほかにも、児島のデニムを使った御朱印バッグ(御朱印は神社や寺院などで押印していただくためのもの)が

置いてある。

世界唯一の岡山御朱印コーナーだ。

また、児島セルビッチデニムのブックカバーも、未来屋岡山だけでしか手に入らない代物だ。

このブックカバーは、ひとつひとつ手作りで作られている。

本屋さんなのに雑貨の品揃えが豊富で、独特だ。

児島とのコラボ商品のみで年間5000個程売れるというのだから、あなどれない。

ちなみに、文具への力の入れようも半端ではない。

「1日に万年筆が3本売れます」

と聞いて、あなたはどう感じるだろうか。

「たった3本? 少なっ!」

と思うかもしれない。

では、

「1日に5万円の万年筆が3本売れます」

と聞いたらどうか。

未来屋岡山で販売されている万年筆の最高価格は、なんと42万円だ。

世界に数本しかない限定モデルである。

未来屋岡山には高級万年筆が、常時600本ほど置いてある。

これは、ひょっとしなくても百貨店よりはるかに品数が多い。

しかも、文具専任スタッフが5人もいるという。

全国の未来屋書店のなかでも、文具専任スタッフがいるのは岡山店のみだ。

ここまで未来屋書店岡山店のことを、「未来屋」と略さずに「未来屋岡山」と略してきたのには理由がある。

未来屋書店のなかでも、岡山店ならではの取り組みが非常に多いからだ。

ほかの未来屋書店は、書籍、文具、雑貨がすべて同じ売り場にある。

雑多なのだ。

大人向けの本の近くに子ども向けの本があるため、

子どもがキャーキャー騒いでいる近くで大人が大人向けの本を探すという光景が広がりやすい。

一方、未来屋岡山は、大人向けの本は5階に、子ども向けの本(絵本や児童書)は4階(みらいやのもり)にある。

文具コーナーも5階だが、書籍コーナーときっちり分けられている。

櫻井店長は、コーナーをしっかり区別することで、お客様が意識の切り替えをできるのではないかと考えている。

大人向けの本のコーナーでは、子どもの姿はほとんど見当たらない。

大人は大人向けの本に集中できる(休日などお子様連れのお客様が多いときなどは例外もあるらしいが)。

文具のコーナーでは文具選びに集中できるし、みらいやのもりに行けば子どものことに集中できる。

ちなみに、みらいやのもりは子ども向けとはいえ、大人にとっても癒しの場だ。

子どものころに読んだ懐かしい絵本に出会うことがあれば、大人でもハッとさせられるような絵本にも出会える。

仕事などで忙しい日常を送っている人にとって、みらいやのもりの優しい空間は息抜きの場となるはずだ。

 

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夏也園子/1986年7月31日生まれ。
小説マンガゲーム好きで基本雑食。
最近はなにも読めていない・できておらず(涙)
2014年『フェチクラス』(双葉社)でデビュー、
ほかに『リアルアンケート(上・下)』(KKベス トセラーズ)がある。
最近はホラーだけでなく別ジャンルにもチャレンジ中&新たに本を出版すべく奮闘中。
☆2017年『大原美術館とあなたが紡ぐ物語~小川洋子がいざなう朗読会Ⅲ』にて入賞しました。
http://www.ohk.co.jp/ohara/